非破壊試験技術者の試験技法、合格率は

最終更新日

非破壊検査業務に従事する際に必要な資格を調べてみました。日本非破壊検査協会のホームページによると、非破壊試験技術者のレベルを一定にするため、国内では同協会が技量認定試験を実施してきました。一方、非破壊試験技術者に対する技量認定制度を国際的に統一しようという動きがあり、同協会でも従来の認証制度を認定制度と一元化し、2003年度より実施しているそうです。大分で非破壊検査技師を目指す方も資格を取得すると良いでしょう。

全国11都市で実施

試験技法は「放射線透過試験」「超音波探傷試験」「磁粉探傷試験」「浸透探傷試験」「渦流探傷試験」「ひずみ測定」の6つあり、それぞれにレベル1~3が設定されています。ちなみにレベルは3が高く、1が低くなっています。試験は春と秋の年2回あり、レベル1と2は1次試験(筆記)と2次試験(実技)、レベル3は1次試験(基礎試験)と2次試験(筆記)があります(コロナ禍では日程や試験方法が異なる場合があります)。
1次試験は全国11都市、2次試験は全国6都市で実施されます。1次、2次とも九州の受験会場は福岡市のみです。受験資格は過去5年間の最低訓練時間が要件となっています。合格率は実施年によって異なります。直近5年間は19~26%で推移しており、25%前後が相場のようですね。

資格取得手当を支給する会社も

ちなみに、同協会が募集する非破壊検査の関連資格では、赤外線サーモグラフィ試験、非破壊検査総合管理技術者、航空宇宙非破壊試験技術者などもあります。より受験者数は少なくなりますが、より専門的な仕事を求める人は、将来的に受験を考えてもいいかも知れません。
会社によっては資格の合格に当たって「お祝い金」を支給するところもあるようです。技術者にとって、資格取得はステップアップに不可欠なので、仕事の一環という見方もできます。それでも資格を取るごとに手当てが出るのは長期的なモチベーションの向上にもつながるから嬉しいですよね。もし、こういった業界に興味を持っているなら、そうした手当面も気にして企業を探すと良いかもしれません。