潜水工事に従事す、年収は幾らぐらい?

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潜水工事に従事する人は、潜水士の資格取得が必須であるほか、1人で何役もこなすためには複数の資格を取得する必要もります。それらのことからすると、一朝一夕に一人前になれる世界ではなさそうですが、この仕事に就くとして、どの程度の給与水準になるのでしょうか。
潜水士の勤め先として考えられるのは、海洋関連会社、水中工事を受注する建設会社、水産会社、海洋調査をおこなう研究機関などがあります。神奈川にも潜水工事を行う会社があります。今回の話とは逸れますが、海上自衛隊や海上保安庁などでも潜水士を採用していますね。

一般サラリーマンより高い

民間企業で働く潜水士の年収は企業によって大きく異なるのは当然で、大手水産会社なら平均年収が800万円を超えるケースもありますが、平均年収の相場は400万~600万円とされています。
サラリーマンの平均年収は、経団連の調査では663万円、厚生労働省のまとめでは459万円となっています。ちょっと両調査の差が大きすぎる気もしますが、厚労省の調査に対しての水準では、潜水士の平均年収はサラリーマン全体から見れば悪くなさそうですね。もっとも、一般的なサラリーマンと比べれば少なからず危険を伴う業務であるのは確かです。そうした面をも考慮に入れると、一般サラリーマンの年収を上回っても不思議ではありません。

フリーという生き方も

ここまでは雇われの身としての潜水士を見てきましたが、フリーランスの潜水士というのもいるようです。フリーランスなら、間に入る組織の数が少ない分、同じ日数だけ稼働すれば年収は高くなります。平均的な日当は2万5000円ぐらいらしいので、週5日の稼働で計算すれば、年収は600万円を超えます。
ただ、これは潜水士に限らずフリーランス全般に言えますが、コンスタントに仕事を獲得し、週に5日間稼働するというのは大変なことです。技術を高め、知識を付けるのはもちろんのこと、営業力も必要になってきますから、決して簡単な話ではありません。
潜水工事に取り組む潜水士になるには、多くのハードルがあるのは事実です。しかし、普通はできない工事に従事し、建造物の新設、メンテを通じ、みんなの生活を支えているという自負を持てる素晴らしい仕事だと思います。